【第41回】温暖化がカネになる
天はネクラの上にネクラを造らず
おはろー ぐっさんです。ご無沙汰してます。
オンライン講義で完全に体が怠けてしまいそう…な日々ですね((お前だけ
さて今週の私が選ぶテーマは
「温暖化がカネになる」
です。
なんだか怖いですね。先週たまたま図書館で見つけたこの本なのですが、なんせタイトルが過激すぎて思わず取ってしまいました。
サブタイトルには環境と経済学のホントの関係と書いてあるんですね。
僕はこの本を読む前からサブタイトルの様なことを考えていることがありました。著書に書いてあるほど具体的にではありませんが。笑
この前もものすんごい台風が九州直撃しましたね。過去最大級だった伊勢湾台風と比べると被害もそれほどではない(僕の意見)と思う。しかし、明らかに台風の威力はもちろんですが、台風の発生回数が多いと聞いたことがあります。
気象庁が出している台風の発生数が1951年〜2020年まで載っているデータを元に10年スパンで発生数を中央値で出してみました。(台風の発生数だけで温暖化しているという根拠ではないことも承知で行いました)
1951〜1960 中央値23
1961〜1970 中央値29
1971〜1980 中央値24
1981〜1990 中央値28
1991〜2000 中央値28
2001〜2010 中央値23
2011〜2020 中央値27
となりました。(2020年はまだ終わっていないので10月以降は69年間の最低値で埋めました)
あれ?え?なんか関係性なさそう笑 じゃあ何かの聞き間違いだったのかな。それか特定の時期だけで割り出したか。割り出している時は「お、なんか行けそう」って思ってたけど全くでした。
まあ僕がこんなことしなくてもIPCC(気候変動に関する政府間パネル)
がデータを出しています。
これは「人為起源の温暖効果ガスの増加が地球温暖化の原因である」
と裏付けたデータです。
今まで、地球は過去にも温暖化と冷涼化を繰り返してきており、今回の温暖化も自然現象である。という説があったそうです。
図が小さくて見えづらいですが、よく見ると1900年あたりから徐々に上がり始めて、2000年入った頃にはバオンッッッ(jojo風)と上がって見えます
人為的だ、と裏付けるデータを割り出す科学者ってしゅごい。
よく、ニュースで地球の平均気温の上昇を2度に抑えることができるかで人類への影響の深刻度が変わってくると聞いたことがありますよね。
具体的にどんなことが起きるのかをイギリスの財務省がまとめています。食糧や土地など様々に分かれているので代表的なものを書いてみました。
1°C
・アンデスの小氷河が完全に溶解
・10%の陸上生物が絶滅の可能性80%のサンゴが死滅
2°C
・アフリカ南部や地中海で利用できる水が20%〜30%減少
・熱地地域での作物収穫量が急激に減少
3°C
・ヨーロッパ南部で10年に一度干ばつ発生10〜40億人が水不足に 一方10〜50億人が洪水のリスクに
・100〜300万人が栄養失調で死亡
4°C
・アフリカ南部や知友かいで利用できる水が30〜50%減少
・アフリカの農業生産が15〜35%低下 オーストラリアで生産不可能な地域が出現
5°C
・海面上昇がニューヨーク、ロンドン、東京などを脅かす
・ヒマラヤの巨大な氷河が失われ、中国・インドで数億人に水不足の影響
そして5°C以上は人類が経験したことがない為現状のモデルで影響を捉えるのは不可能だそうだ。
書いてる途中で怖くなって書くのをやめようかと思った。
リアルすぎる。この前もアメリカのある州で気温が30前半°Cだったのが翌日には2°C
になり雪も降ったという。翌月ではなく翌日である。この様な事態は対岸の火事ではない。
他にも怖いデータはいくらでもあるのだが(それほど危機的状況)次にいこう。
まあ流石にこれだけのヤバイデータが存在するので行動せねばならない。ということで
1997年に京都議定書が採択されました。その前にもUNFCCCという同じ様な国際条例が採択されています。
これらの違いがすみませんよくわからなかったです。
本によると、この条約の特徴は経済発展によりすでに豊かになった先進国はこれまでの排出量(温室効果ガス)の増加に責任がありこれから豊かになる発展途上国は地球環境に配慮しながら経済を発展させていくという異質の責任を負う点にあります。
だそうです。
しかし、発展途上国側の主張として今の状況は先に豊かになった先進国が引き起こした問題であり、これから豊かになる自分たちがその責めを負うのは筋違いだと。
確かに、先進国が温暖効果ガスを排出していることが原因でこの状況になっているし、発展途上国が多いアフリカが一番被害を被っている。干ばつや水不足、食料問題など彼らはとても大きな課題を抱えているのだ。
これは年間別の世界温暖化排出量のグラフだ。京都議定書が採択された1997年頃は、230〜250億トン。このグラフには載っていないが現在の排出量はというとさらに増えて328億トンとなる。ご存知だと思うが、中国に次いでアメリカの順番で排出量が多い。
T(トン)の規模感がわからない。規模感を調べたらクロサイ一頭分らしい。
うーん。ヤバイね。クロサイが328億匹いるって考えたら恐ろしい。
なるほどね。(地球が埋まってしまう
話が外れましたが、何しろ平均気温2°Cを超えないためにはこの分を半分以下いやそれ以上でないとすまない、にしなければならない。
そのための京都議定書で実際に何をしたのかというと(やっと本題です)
「京都メカニズム」というものです。
これこそが、京都議定書の存在意義であったのではないでしょうか。
地球環境問題と金儲けを繋ぐ役割をしてるのです。
確かこれは小学校に習ったと思う。でもそれが金儲けのシステムとは教わらなかったし小学生にそんなこと教えないか。印象に残るならそうやって教えてもいいと思うんだけどなぁ。それで興味を持つならね。
京都議定書の第一回目の約束なんか可愛い
が2008年から2014年の間の平均排出量を1990年代に比べてどの程度ヘラsなければならないのかをまとめたものが下のグラフ。
日本は6%減らすことが目標。
さて、この定められた排出量を守れなかった場合どうなるか。
それは国際条例の違反になってしまいますのでそれは避けなければならない。
そこで京都クレジットと呼ばれる削除量を金銭等を対価として取得し自国の約束達成を成すということです。
はみ出たぶん、金払えば許すよって感じですね簡単に言えば。
当時発展途上国だと認識されていた中国は日本の丸紅など大きな会社が共同でプロジェクトを展開させ排出量を抑える機械を造る。この際に資金と技術を提供するシステムが始動する。
自国の目標達成に使いたいと考える先進国によって発展途上国で多く生み出されている。
中国からしてみれば、空から月餅でありとてもとても大きな恩恵を受けている。
カネもくれて技術も貰えてるんてそんなうまい話があったんですねぇ
僕が今回伝えたかったことは、環境問題で金儲けができている状況がある
ということです。再生可能エネルギーが注目されていますが、それらの資源である鉱物は中国がほとんどシェアを占めています。
中国にどんどんお金が吸われ、日本が疲弊していく時は来るのでしょうか。
僕はそんな日本を見たくありませんし、日本の排他的経済水域を活用すればうまくいくのではないかと考えています。(洋上風力発電とかね)そう簡単にはいかないだろうけど。
今回この本を読んだ感想としては(まだ読み切ってないけど)2007年の本だけどすごいリアルな世界が描かれていて現実を突きつけられた感じがした。このままだと2050年にはもっと恐ろしいことが書いてあったりして本当に行動しないと人間含む生物が滅びるんだなと。平均気温が2°C以上上がっても別に問題ないっしょって思っていたのがこの本を読む前に思っていたこと。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回のrerayblog(あっ、 誤字っちゃった)もお楽しみに!!