【第73回】服を買う楽しさを、教えてくれたお兄さんとの思い出話

どうも。くぼはるです。

 

最近メルカリで、服を買いました。ちょっと思い出したことがあるので、書きます。

 

もう1年以上経っただろうか。僕にとって少しだけ特別になる服を買った。

スーツや振袖のような、大切な時に着る服を買ったわけじゃない。普段の生活で着るやつ。いわゆる私服。

「niko and...」って服屋さんが好きでよく使う。菅田将暉小松菜奈をモデルに起用し、20代前半から特に支持されるブランドだ。僕もその中のひとり。昨年くらいに地元にあることを知ってから、シーズンに1、2回くらいは足を運んでいる。

何度か通っていくうちに、お店のお洒落なお兄さんと親しくなって、そのお兄さんと会話しながらの買い物は時々の楽しみになった。たぶん、2つくらい年上の柔和で優しい印象の人。

そういえば最近服買ってないなと思って、訪れた niko and... 、その日もお兄さんは優しい笑顔で出迎えてくれた。

「最近元気ですか?暖かくなってきましたね。」

なんてたわいもない話をしながら、服を選んでいると、お兄さんは就職でお店をもうすぐ辞める事、配属は九州になる事を教えてくれた。名札の名前しか知らないそのお兄さんが辞めてしまう事に驚きと寂しさを感じてた。

「お兄さんが僕に来て欲しい服を上下選んでください。今日はそれ買います。」

勢いで言った。今考えると厄介な客だ。お兄さんはびっくりしてたけど、すごい嬉しそうに服を選んで、

「こんなお願いされた事ないのですごい嬉しいです!」

って言いながら服を選んでくれた。その日の会計は2万とちょっとくらい。決して安い買い物じゃなかったけど、良くしてくれたお兄さんへの感謝と餞別と思えば安いもんだった。

連絡先なんて知る由もなく、それ以来お兄さんとは会っていない。でも、春と夏までの間、その期間に活躍してくれる服たちを着るたび思い出す。苗字しか知らないお兄さんとの大切な思い出の話。

 

大遅刻しました。ごめんなさい。

それでは。